スマートフォン市場において、もはや国産ってほとんど息をしていません。
世界規模で戦えているのはSONYくらいでしょうか。富士通も頑張っていますが、国内においてもかなりシェアは低い状態ですし、ほかも似たような状態です。
本来支持されるはずの国内市場では、ハイエンドはiPhoneの1強状態で敵うものはいません。日本人のiPhone好きは異常です。
ミドル~ローエンドでは、コスパが異常に良い中国メーカーが強いです。私も中国メーカーのスマホは、Huaweiとoppoを使ったことがありますが、確かにコスパ良いです。いや、もちろん弱点はあるので理解したうえで買わないと失敗するってことはありますけど。
そんななか、SHARPが発売しているAQUOSシリーズが頑張っています。ハイエンドは他の国内メーカー同様に息をしていない状態ですが、ミドルエンドのAQUOS SENSE4がすごいんです!
基本スペックと価格
価格…34757円(2021年3月17日時点の最安値)
※価格ドットコムより
発売日 | 2020年11月6日 |
OS種類 | Android 10 |
最大待受時間 | 4G(LTE):約820時間 |
CPU | Snapdragon 720G |
CPUコア数 | オクタコア |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB |
内蔵メモリ(RAM) | 4GB |
充電器・充電ケーブル | USB Type-C |
外部メモリタイプ | microSDXCメモリーカード |
外部メモリ最大容量 | 1024GB |
バッテリー容量 | 4570mAh |
注目はCPUです。なんとSnapdragon720Gが搭載されています。
ミドルエンドのCPUで、かなり快適な処理性能を持っています。通常操作でもっさりすることはほぼないです。
また、重量級ゲームでも十分に動作するだけのGPU性能があります。さすがに高画質は無理ですけど、そのあたりはそもそもハイエンドスマホでないと無理なので、価格から考えればめちゃくちゃ健闘しています。
さらにバッテリーは4570mAhと大容量!特にバッテリーを消費するゲームを長時間するなど、かなりヘビーに使っても1日持ちますし、メールやLINEといった用途が中心なら2日は持つでしょう。
内臓メモリが64GBと控えめですが、外部メモリーに対応しているのでほぼ問題なしです。
ディスプレイスペック
画面サイズ | 5.8インチ |
画面解像度 | 2280×1080 |
パネル種類 | IGZO液晶 |
サイズは5.8インチと、最近のスマホではちょっと小ぶりなほうですね。ほぼフルスクリーンでこのサイズなので、言い換えればコンパクトで持ちやすいということ。
解像度はFHD相当。ひと昔前までは、これくらいの価格帯のスマホはHD解像度だったのですが、この機種はFHDです。しかもSHARP得意のIGZO液晶なので、発色も良いという。このあたりはテレビ部門で培っている技術が生きていますね。
カメラスペック
背面カメラ画素数 | 広角:約1200万画素 標準:約1200万画素 望遠:約800万画素 |
前面カメラ画素数 | 約800万画素 |
手ブレ補正 | ○ |
4K撮影対応 | ○ |
スローモーション撮影 | ○ |
撮影用フラッシュ | ○ |
複数レンズ | ○ |
背面カメラはなんと3眼!広角、標準、望遠というスキのない構成となっています。
前面カメラは1眼で800万画素。セルフィーが好きな外国人には物足りないでしょうが、日本人はあんまりセルフィーをするイメージがないので、大きな弱点にはなりません。
ナイトモードもきっちり搭載しています。もはや夜でもきれいに撮れるっていうのは、スマホの必須機能となりつつありますね。
さらに手振れ補正や4K撮影対応など、動画撮影も良いです。
ただし、気を付けたいのはハイエンドスマホとミドル~ローエンドスマホで最も差が出るのがカメラとCPUです。CPUは種類を見ればほぼ予測がつきますが、カメラ性能っていうのは本当に分かりにくいです。
単純に画素数が多ければ高性能というわけでもないですし、センサーサイズやメーカーのチューニングなど、表には出てこない様々な要素が絡み合って決まります。その証拠に、カメラ性能が良いと言われるiPhoneやpixelシリーズは1200万画素です。カメラを重視する方はハイエンドスマホを購入するのが無難です。
とはいえ、AQUOS SENSE4のカメラの評判は悪くありません。こだわらなければ十分すぎる性能でしょう。
個人的には、性能が中途半端なカメラを3つ乗っけるのなら、その分のコストを1つにかけて画質などにこだわってほしいと思っています。だって、結局1番写りの良いカメラを使うでしょう、結局。
サイズ感
幅 | 71mm |
高さ | 148mm |
厚み | 10.2mm |
重量 | 177g |
昨今のスマホとしてはコンパクトな部類です。
スマホの大きさって、ディスプレイサイズと比例しますから、可搬性かディスプレイサイズかどっちを選ぶかってことで、どっちが良いってこともないですからね。
ただ、大容量バッテリーを搭載しているせいか、サイズの割にちょっと重たくなっています。
その他スペック
おサイフケータイ/FeliCa | おサイフケータイ |
認証機能 | 指紋/顔認証 |
耐水・防水 | IPX5/IPX8 |
イヤホンジャック | ○ |
HDMI端子 | |
MHL | |
フルセグ | |
ワンセグ | |
ハイレゾ | ○ |
ワイヤレス充電 | |
GPS | ○ |
センサー | 加速度センサー 重力センサー ジャイロセンサー 地磁気計 照度計 近接センサー 回転ベクトルセンサー |
5G | |
4G・LTE | ○ |
無線LAN規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
テザリング対応 | ○ |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
NFC | ○ |
赤外線通信機能 | |
デュアルSIM | |
デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS) | |
デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV) | |
SIM情報 |
もはや必須機能のひとつとなっているおサイフケータイにもきちんと対応しています。
さらに指紋認証にも対応しているので、昨今の強制マスク生活においても快適にロック解除が可能です。
防水もIPX5/IPX8となっているので、万が一水没させても大丈夫です。個人的に風呂に浸かりながらスマホをいじるってことが大好きなので、もはや防水機能は欠かせません。
通信関係は5G非対応でデュアルSIMにも非対応という、ここまでほぼパーフェクトスペックだった本機ですが、ここにきてちょっと残念。5Gはまだインフラも整っていないし、ほとんど使えないので良いんですけど、デュアルSIMには対応してほしかったですね。
まとめ
オススメ度…★★★★★(5点満点中5点)
価格から考えれば、めちゃくちゃハイコスパですね。中華スマホに押されっぱなしのミドル~ローエンドにあって、国産の意地を見せる逸品となっています。
メインスマホとしても良いですし、普段はiPhoneなどハイエンドスマホを使っているよって方のサブスマホとしてもうってつけです。私は現在oppoのRenoAを使っていますが、購入時にAQUOS SENSE4が発売されていたら恐らくこっちを選んでいたでしょう。
誰が買っても後悔のない、とにかく高次元で必要十分なスペックをまとめた超優等生スマホです。
…SHARPは台湾の会社に買収されたので、もはや国産じゃないでしょってツッコミはなしでお願いします。