荒川の向こう(埼玉)とこっち(東京都民)
電車だと5分もかからない距離。荒川を渡るだけ。
違うのは東京都民か埼玉県民か。
これだけで1人暮らしの物件の家賃相場が2万円近くも変わるというから驚きです。
やっぱり東京都民というステータスは大きいのでしょうか。
この記事では荒川の向こう(埼玉県)は川口市に移住して5年目のパパが勧める、川口市移住のススメを書きたいと思います。
川口市ってどんなところ?
古くは鋳物産業で栄えた工業都市であり、市のマスコットキャラクターは「キュポラン」という鋳物をつくるときにつかう「きゅうぽら」という器具を模したものとなっています。
いつからか、都内へのアクセス良好という立地条件から住宅地としての開発が進められ、工場の多くはマンションへと変わっていきました。
いまでは工業都市だったころの面影もほとんどなくなり、ベッドタウンとなっています。
昨年は人口50万人を突破し、中核都市としてさいたま市に続く、埼玉県第2位の都市として栄えています。
川口市のレビュー
ここからは川口市に移住してみて良かったところ良くないところを項目別に列挙していきます。
ひとくちに川口市と言っても広いです。私はJR川口駅近くに住んでいるので、そのあたりでの印象だということを念頭においてください。
通勤環境
JRは京浜東北線が通っています。
地下鉄は埼玉高速鉄道(東京メトロ南北線に直結)が通っています。
立地によっては2つの路線が使える2wayアクセスが可能となります。
東京駅までも新宿駅までも30分圏内という素晴らしいアクセスの良さを誇るのが川口の武器です。
そのせいもあって、通勤時間のJR川口駅は混雑がひどいです。
東京駅方面と新宿駅方面のターミナル駅となる赤羽駅で一気に人が降りるんですけど、そのひとつ手前の駅になるので、乗客がMAXチャージされた状態で川口駅に到着するんですよね。
だから、ギュウギュウであんまり人が乗る余地がないんです。
そのせいでホームに到着してから1本電車を見送ることもザラにあります。
また、利用者数が多いのに、到着する電車にはちょっとしか乗れないという状況なので、ホーム上も混雑もすさまじいです。
少し電車が遅れようものなら、たちまち人であふれます。
10分遅れたら入場規制コースですね。
通勤距離こそ近いが、電車に乗るまでに苦労する。
そんな感じですね、川口駅の通勤環境は。
ちなみに埼玉高速鉄道からの東京メトロ南北線ルートは、乗車時点での混雑はさほどひどくありませんし、遅延も京浜東北線と比べるとはるかにありません。
沿線上に勤め先があるのなら、地下鉄ルートが良いですね。
ショッピング環境
普通に生活する分にはまず困りませんね。
大型店舗としてはJR川口駅前には「そごう」があるし、歩いて10分くらいで「アリオ」、車やバスを使えば市内に「イオン」といったショッピングモールも点在しています。
またJR川口駅東口側には商店街があり、各種飲食店やドラッグストア、ドン・キホーテなど、いろいろな店舗があります。
生活に必須のスーパーも東口、西口、それぞれの駅前もしくは近くにあります。
駅近くにタワーマンションをはじめ、集合住宅が集中しているため、そのあたりのインフラもきっちりしています。
ちなみに我が家の愛用スーパーは「OKストア」です。
家から最寄りのスーパーは利用せずに、車で行っています。コスパ最強だよ。
教育環境
一言でいうと普通でしょうか。
スイミング、そろばん、習字、スポーツ関連、一通りの習い事は駅周辺にあります。
塾の充実具合もそれなりです。
幼稚園は、教育に力を入れている私立幼稚園が点在しています。
我が家も私立幼稚園に入れましたが、運動会や音楽発表会など、幼稚園児とは思えない圧巻のクオリティでした。
小学校から先、高校まで市内では公立しかありません。
うちは市内で1番良いと言われている小学校に通っていますが、幼稚園のときのクオリティが高すぎて運動会など、少し拍子抜けしてしまいますね。
教育に力を入れていて、共働きでない家庭は、さいたま市の国立や私立の小学校を受験していることもあります。
うちはまだ上の子で小学校低学年ですが、中学からは私立受験を画策しています。
教育第一優先って場合は、さいたま市が良いです。駅で言うと浦和駅や北浦和駅。
ここは首都圏有数の文教地区として有名で、都内から越してくる人もいるほどです。
そのせいか、家賃相場は川口駅周辺の1.5倍くらいしますけどねw
公園環境
これは良好ですね。
まずちびっ子の遊び場として欠かせない公園ですが、JR川口駅の西口側はリリアパークという大きな公園になっており、遊具やじゃぶじゃぶ池があります。
グリーンセンターという市営の大型緑地に大型遊具があって、半日は余裕で遊べます。夏場はプールもあります。
大小ありますが、公園は結構ありますので、小さな子の遊び場には困らないでしょう。
JR王子駅も電車ですぐなので、飛鳥山公園も行きやすいし、上野動物園までも1本で行けるのも川口の良いところです。
リリア公園のレビュー
飛鳥山公園のレビュー
医療費や学費補助
医療費は中学卒業まで無料です。回数制限もありません。
人口に見合った分だけ小児科も多いので、気軽に病院にかかれるのはうれしいですね。
学費について公立小学校や中学校は、他の自治体と同じような感じでしょうか。
学費はほぼタダ、給食費は月に7000円、、、だったかな。
ちなみに学童保育は月に7000円で、日曜日以外は見てくれます。
幼稚園はちょっと弱いですね。
市内にはほぼ私立幼稚園しかありませんが、年間を通じて学費の2か月分が戻ってくるくらいでしょうか。
このあたりは収入によって変わりますが、特別良いということはありません。
不動産事情
基本的にはJR川口駅周辺がもっとも高く、離れるほど安くなります。
駅徒歩10分以内で築浅ファミリー向けマンションなら、4000万以上しますね。
タワーマンションも多いので、タワーマンションにあこがれているよって人には、割と良いかもしれないですね。
都内に比べれば価格ははるかに安いでしょうから。
また、建売住宅など、徒歩10分からもう少し歩くことが許せるのなら戸建てもあります。
マンションは共益費や管理費など、ローン以外にもなにかと固定支出があるので、戸建ての魅力もありますよね。
特に近い将来、高齢者が亡くなっていき、空き部屋の目立つマンションも出てくるでしょう。
そうなったら、住人一人当たりの負担が大きくなりますから、例えば大規模修繕の費用など、不安が大きくなっていきます。
ちなみにわたしはマンション暮らしですが賃貸です。
買うとなったら死ぬほど悩むんだろうなぁ。。。
荒川が近い
個人的に、荒川という大河川から近いのもポイントが高いです。
大きな川の河川敷っていうのは都会であっても比較的自然が残っているので、リフレッシュしたいときなどに散歩なりサイクリングに行くのが良いですね。
魚も釣れるので、ファミリーフィッシングも良いですよ。
水質的に食べるのには躊躇しますがw
まとめ
住んでみて4年、わたしは結構川口を気に入っています。
ただしJR川口駅徒歩圏内という条件付きですけど。
行政的なサービスが手厚いなぁと感じることが多いかといえばそうでもないのですが、特に不便を感じませんね。
何をするにも一通りそろっているし、都内からのアクセスも便利。
特別秀でていたり、ステータスになるようなネームバリューもないけれど、すべてが及第点でそろっているのが強みです。
川口に住んでしまうと、高いお金を出して都内に住もうとは思いませんね。