最近になってようやく対応端末が出てきたDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)。
現在、この機能に対応している国内販売スマホは、モトローラのmoto g4とZenFone3のみである。そして、今回とりあげるmoto g4は、ZenFone3に先駆けて、国内初のDSDS対応スマホとなったモデルである。
そもそもDSDSって?
デュアルSIMデュアルスタンバイの略で、異なるSIMを同時に使えることだ。そのため、SIMカードスロットが2つある。
異なるSIMを同時に使えることのメリットは、異なる料金体系や通信会社を併用できることにある。
具体例を挙げると、一方のSIMはドコモやauなどの電話かけ放題で月の通信量を抑えたもの、一方のSIMは格安通信会社で通話なしで月の通信量が多いものにする。そうすることで、費用を抑えつつ電話かけ放題というドコモやauのメリットと通信量が安いという格安通信会社のメリットを両立できるのである。
というか、国内におけるDSDSの効果的な使い方はこれくらいか。電話をあまりしない人には、そこまでメリットがないのかもしれない。
moto g4の強み
同じDSDS対応端末のZenFone3と比較して、moto g4の方が優れている点はふたつ。
ひとつは、SIMカードを2枚差しても、マイクロSDカードが使えることにある。ZenFone3はSIMとSDカードを兼ねたスロットが2つなので、SIMカード2枚でスロットを消費したらSDカードが差せないのだ。つまり、拡張性に勝るということ。写真を撮りまくるとか音楽を聞きまくるって人には少し不安材料かもしれない。
もう一つは、moto g4の方が少し安いこと。
moto g4…35722円
ZenFone3…42071円
(2016年10月24日、価格ドットコムにて)
だいたい6000~7000円くらいの差がある。このクラスだとそれなりの価格差であるので、より安くDSDSを使いたい人にはmoto g4が良い。
その他の機能では、ほぼZenFone3が上回っているが、デザインやブランドイメージなど、個人の好みで選んだら良いと思う。
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